生活保護の人に賃貸する トラブル体験2
「ピンサロって、何するところですか?」
僕は、少年のような瞳で、少女に尋ねた。
20代とおぼしき少女は、僕に大人の世界の話をしてくれた。
僕の耳に、
「ピンサロ」
という、その響きが耳に残った。
何か楽しい、いやらしい言葉初めて知った小学生がその言葉を連発するように
僕は、家に帰ってからも
「ピンサロ、ピンサロ ♪」
と、嫁に連発。
嫁は、怪訝な目で僕を見つめていた。
小学校でも、6年生の男子から、とにかく卑猥な言葉を浴びせられている嫁。
家でも旦那が、アホな小学生6年生のように見えたことだろう。
その少女は、隣の市のピンサロに務めていて、さらにそれを市に報告せず、生活保護を
受給していたのだ。
それが、どうもばれたらしい。
「どうしてばれたのですか?」
知り合いの人が、市にチクったのだという。
それで、部屋を出ていくと。
大きなデスクトップや洋服やゲームが散乱しているその部屋は、確かに
生活保護のお金だけで買えるものではないだろう。
その部屋からは、煙草のにおいがした。
そして、1年ほどしか住んでいない彼女に、僕は、契約に基づき多額のクロス代を請求せねばならないのであった。